Antoineの高校留学・教養ブログ

日本での高校生活にうんざり... 学校の授業って将来役に立つの? そんな風に感じている皆様に、高校留学の素晴らしさや留学経験を通して学んだ学校では教えてくれない大切なことを紹介します!!!

日本の学校に自由はあるか ールールの中で生きる私達ー

 今回は、本の学校の問題点を私なりに話していきたいと思います。

最後までぜひ読んでいってください!

 

1.学生に自由な時間はあるか

  みなさんにまず問いたいのは、「自由な時間が学生たちにあるか」ということです。私の学校では各教科の先生それぞれにたくさんの課題を出されて、そして、学校が終わると、部活があって、家に帰って、課題を終わらせて、それから予習と復習してと、あっという間に夜中になってしまいます。学校に行くと、頭にいろいろ情報を叩き込まれ、そのままテストで吐き出させられ・・・ 

 そんな毎日を送っている中で、生徒たちには将来について考える時間はあまりないのではないでしょうか(よく将来何をしたいんだと聞かれますが・・・)。

  全てのフランスの学校には、2か月に1回2週間の休みがあって、私は日本よりも自由な時間を持つことができました。私はその間に自分の興味のあることについて調べたり、家族との時間を過ごす中で、いろいろ考える時間が増えたと思います。

 私は、自分についていろいろ考える時間というのはとても大事なことだと思います。自分が何が今一番したいのか考えることができ、将来の進路を考えるにあたって参考になるからです。

 

 

2.自由の上にあるもの

 日本の学校には変な校則が多いのは周知の事実ですね。「みんな制服(男女別で毎日同じ服)を着なければいけない(みんな同じにしたいのなら、なぜ男女で分けるのか不明ですが)」、「華美な色のものはダメ(華美は主観的...)」「髪は黒色でないといけない(もともと茶髪の人は..)」など多くのなぜ存在しているのかわからないルールが存在しています。

 このOOはダメのような歪な拘束力が学校にある中で、私が一番恐ろしいと感じているのは、このルールがなぜ、どういう経緯でつくられ、何のためにだれのためにそのルールがあるのかを考えず、そのルールについて何も考えず思考停止してしまっている人たちがたくさんいることです。僕が生きる上で、一番愚かでもったいないと思うことは何も考えていない状態(エージェント状態)でいるということです。自分で物事の善悪や長短を冷静に判断できず、目上や周りの人の考えに対して疑問を抱かず、はいはいとまるで機械のように生きている操られ人間は意外と多いのではないでしょうか。

 

 フランスの学校で日本の制服の話題になった時に、「なんで自分が着ていく服も決められないの?」と聞かれたときに、「確かに」と私は感じました。そんな会話の中で、自分の中で自由とは何かについて考える時間を持てて、フランスの自由の在り方に感銘を受けました。私は、自由というのは自己決定性なのではないかと感じています。自分で自分の身の回りや自分自身について決められることは、ある種の人権なのではないかと思います。

 

 学校ではみんな同じ格好で同じ教育を受けてきたのに、今の社会では独創的な案を出せだの普通にはないユニークなものを考えろだのと個人の独自性を問われ、今の自分の考えを述べろ、学生時代に何の活動をしていたのかと質問され、周りに流されて生きてきた人間にはつらい社会になっています。

 パラドックスを抱えながら、他人のアドバイスや意見も受け止めつつも自分でしっかりと考え自分を成長させていくことがこれから求められていくことだと思います。

 こういう社会だからこそ、私は中高生に高校留学をお勧めします。自分について考えるための自由な時間を、高校生のうちに得られる留学はかけがえのないものになるでしょう。

 

3.ルールは所詮ルール

 

 ルールとはそもそもだれが作ったものですか?

 

 それは、人間です。

 もちろん人間の作ったものですからルールは完璧ではありません。全てのルールがすべての人に公平なルールではありません。もしかしたら作った人の立場・私情が入っていてもそれはおかしいことではないでしょう。

 ここで皆さんに質問したい。私たちは知らぬ間に思考停止状態で身の回りのルールに従って生きていないでしょうか。なぜそのルールがあるのか考えたことはあるでしょうか。

 私が伝えたいことは、これからは、ルールに少しでも違和感を持ったら、その違和感を信じてください。そして、このルールは何の目的のために、だれのために作られたのか、今の時代にそのルールはあっているのか、そのルールは間違っていないか、すべての人に公平なルールであるか、そのルールは正確性に欠けていないか、などと考えてください。

 

 私達は知らない間に子供に対して叱るときに、「ルールだからダメ」と、言っていないでしょうか。例えば、もし、あなたが子供に「人はどうして殺してはいけないの?」と聞かれたときに「法律で禁止されているから」と答えますか? もし法律で禁止されていなかったら、もし今戦争中で異国人を沢山殺すことが正しく素晴らしいことだとされていたら、あなたは人を殺しますか?

 ルールよりも大切なものは倫理観と心が決めます。ルールだからおじさんにはならないでください。何が正しいことなのか、心に聞いてよく考えてから判断してください。すぐにルールに従ったり、善悪を決めつけないでください。すべてのことに一度受け入れて考え直す時間を作ってください。

  ↓もし、この話に興味を持った人がいれば下のYouTubeをご覧ください。

今述べた話が分かりやすく解説してあります。


【イケハヤ白熱教室】法律は破ってもいい【炎上覚悟】

 

4.終わりに

 少し熱くなってしまいましたが、私が今回このブログで伝えたかったことは、考えることの大切さです。ルールだけに限らず、疑問をもって考えることはどこでも使える考え方です。もし、これを読んでくれているのが中高生なら、私は留学に行くことをお勧めします。一人で世界に行くことで、一人で考える時間が増え、考え方の幅を広げることができます。世界で多くの人の考え方を取り込み、物事をより良くとらえることができるようになると思います。

 皆さんはどう感じたでしょうか。今回のブログを読んで、今の現状を考え直すいい機会になってくれることを信じて、今回はここで終了とさせていただきます。

 

 

次回予告!

To Do Listの力